隣の熱気 2009年1月19日

 今アメリカが熱い!
 世界中がオバマ大統領を注目しているからだ。
 それは私のようなアジアの一市民を含めた多くの人が疲弊し行き詰まった世界への「change変化」を求め、「Yes,we can!そう、できるんだ!」と、熱い思いを奮起していることに他ならない。
 ホワイトハウスに黒人の大統領が入ることの凄さ。アメリカは今、独立宣言当時の原点に返ろうとしているかに見える。久々の感動である。
 有名なリンカーンのゲティスバーグ演説にある「人民の人民による人民のための政治」。明治時代、自由と平等を掲げ土佐から起こった自由民権運動家たちの思いであり、昭和には日本国憲法に引き継がれた民主的な言葉である。その言葉を胸に、オバマ大統領は進む。
 私が子どもの頃、アメリカは輝いて見えた。アトムとともに育った私たちはアポロの活躍に心躍らせ、アメリカに自由と平等、明るい未来を感じることができた。アメリカ留学をする友が眩しかった。
 アトランタオリンピック(1996年)では、キング牧師の“夢”を思い出したが、それもつかの間、私たちはアメリカへの失望を大きくするしかなかった。日本の政治が彷徨し始めてからも長い。
 今、忍耐と理想主義を掲げながら新しいアメリカを再建しようとするオバマ大統領や米国民の熱気が海から伝わってくる。その波動は大きいようだ。
 西部劇を観、フォスターを奏で、古き良きアメリカを愛する父は、子どもの私によく言った。高知の隣はアメリカ…だと。ジョン万次郎に教えられたのかもしれない。事実、この海の向こうにはアメリカがあるのだ。
 大統領就任式を前に、私はそのことを強く感じている。