りょうま講座 in ひろめ市場 2009年5月31日

ひろめ市場 “高知の台所”と言われる大橋通り。かつては(というほど昔でもないが)、天ぷらを揚げる店や魚屋の呼び込みの声が響き、夕餉の買い物客で賑わっていた。こぎれいなアーケードになった今、往時の活気は感じられない。前掛け姿の元気なおんちゃん、おばちゃんたちが行き交っていたあの頃が懐かしい。
この大橋通りから追手筋に抜ける一角に“ひろめ市場”がある。開設以来10年が過ぎ、県民や観光客の人気は高い。アジアの屋台街を彷彿とさせるここに高知の食と元気が集まっているようだ。
もとは幕末の土佐藩家老、深尾弘人(ふかお・ひろめ)の屋敷跡で、ひろめ市場ができる前には“ひろめ屋敷”とか“ひろめ”とか呼んでいた。近くの高校に通っていた私は、“ひろめ”にあった太鼓まん(まんじゅう・大判焼)屋やパン屋、本屋などによく通ったものである。
そんな思い出もあるひろめ市場の一角。私は毎月第4木曜日、『龍馬を知ろう・語ろう会』と銘打つ会で話をしている。へんしも会主催で、4月から1年間の予定。「へんしも」とは土佐弁で「急いで、すぐに」の意。いいことはすぐに実行!という、ひろめ市場テナント会の女性たちが中心である。
お城のすぐ下、吉田東洋や武市瑞山殉難の地もすぐ近く。ひろめさんは山内容堂の信頼が厚く、東洋の施政にも貢献した人。追手筋界隈には幕末がいっぱいある。
天ぷらやお惣菜の匂い、混沌としたざわめきに包まれながら龍馬を語る。実に土佐風で面白いものである。