龍馬の手紙から 2009年7月24日

龍馬書簡集龍馬の手紙は読めば読むほど面白いと思う。臨場感のある書き口と例え話に釘づけになってしまう。気取らない素直な龍馬の胸中が書かれているからだろうか。文久三年六月二十九日の姉乙女へ宛てた手紙の中にこんな文章ある。
「・・・なんの浮き世ハ三文五厘よ。ぶんと。へのなる。ほど。やつて見よ。死んだら野べのこつハ白石チチリヤチリチリ。此の事ハ必ず必ず一人でおもい立事のけして相ならず候。一人リでいたりやこそ龍ハはやしぬるやらしれんきにすぐにとりつく。それハそれハおそろしいめを見るぞよ。・・・」
と、この後まだ続くのだが、訳しますと「どうせこの世は三文五厘。(どうってことはないから)ブンとおならをするくらいのつもりでやってご覧。死んだら野ざらしの骨は土に帰る。(お囃し)チチリヤ、チリチリ。このことは必ず必ず一人で思い立ってはいけませんよ。一人でやると龍馬はもう死ぬかも知れんからすぐに取りつくよ。それはそれは恐ろしい目に遭うよ。・・・」となる。
これは姉乙女さんが嫁ぎ先や旦那さんと上手く行かず厭世的な手紙を書き送ってきたためであろうことに対して龍馬が送った手紙である。
この部分を読むだけでも龍馬の乙女さんを想う温かな気持ちがとても伝わってくる。
戦争のこと、世の中のこと、日本のことを考え生きた龍馬。
愛する人を大切に想い生きた龍馬。
ぜひ、多くの方々に手紙から様々な側面を持った龍馬を感じてほしいと思う。
……しかしながら、龍馬もまさか後の未来で自分の書いた手紙がケースに入って展示されているとは思いもしなかっただろう…。