“ボトルシップ”の世界(独り言18) 2009年10月18日

みなさん“ボトルシップ”をご存知でしょうか?
ウイスキーやワインのボトルの中に、船が組み立てられた作品のことです。
ニッカウイスキーのダブルサイズ、高さ12センチ×長さ22センチ×幅7センチの空間に、見事に納まった帆船を目にすると「どうやって入れたのか」不思議な思いに捕らわれます。例えば、作品“夕顔”の甲板には風に吹かれる龍馬や海援隊士(6mm位の人形)の姿が。記念館の“海の見える・ぎゃらりい”で始まった-小さな船で夢の大航海-「中村斗世木ボトルシップ 世界の帆船」展は11月30日までの長丁場だ。
中村さんがボトルシップの魅力に引き込まれてもう30年になるという。ボトルシップ一つを制作するのに4ヶ月はかかるそうだから、60点の作品はずばり中村さんの人生というわけである。それにお酒を飲まない中村さんが“酒瓶”相手というのも面白い。
中村さんのボトルシップの特徴は、船体の緻密さと美しさをさらにグレードアップさせるために、瓶の中に描かれた油絵である。それも内と外向きに。まず外向きの絵を描いて、乾くのを待って内側を描く。手間と根気のいる作業だ。大きなテーマは海。船乗りであったご自分が訪ねた異国の港町の絵も少なくない。船の本体と絵が一つになって”航海”はよりリアルに、そして幻想的。見飽きない。

インデバー号 インデバー号(裏側)

好きな方はじーっと見入っている。鼻先が瓶に引っ付きそうなくらいに近づいている。息がかかる。そして「ホー」と大きな息をつく。「夕顔」「いろは丸」「咸臨丸」なじみの船名も楽しい。
企画展示室では「風になった龍馬展」がスタートした。龍馬、海舟、万次郎。
結ぶキーワードは「海」と「船」である。