いよいよ、夜明けぜよ! 2005年11月10日

11月5日。企画展「亀山社中と海援隊」開催。
ここまで漕ぎ着けたのは、多くの方のおかげだとしか言いようがない。それにしては舌足らずの迫力不足だと嘆くのはご協力くださった皆様に対して失礼な発言かもしれないが、まあともかく開催した。
実のところ、こんなことを言うと我ながら龍馬に近くなってきたのかと思わざるを得ないが、龍馬にも励まされた。開催数日前には「あきらめたらいかん!」という龍馬の声が体に響き渡った。
そうだ。龍馬もあの時辛かったんだ。ワイルウェフ号、ユニオン号、大極丸、いろは丸。欲しかった船が次々と自分の手をすり抜けていく。昔馴染みの友が死んでいく。いったい自分は何のために動いているのか。逆境をチャンスに変えて、希望を求めた新天地に、次々と困難が待っている。大切な中間たちとも別れなくてはならないかもしれない。断腸の思い、孤独、選択。しかし、波は押し寄せるばかりではない。失望が退き、希望が近寄ってくることもある。日本の夜明けが近いという実感を、龍馬は確かに感じていたのだ。
新しい国づくりをめざした龍馬に比べようはないが、新しい記念館づくりをめざそうという少しばかりの意気込みを持つ身には、構想ばかりふくらんで、ふくらんだ気持ちに押しつぶされてばかりだった。勉強不足、力不足の壁にとことん打ちのめされた。長次郎も惣之丞もつらかっただろうなと思うこともあった。
それでも、テレビ・ラジオ・新聞等でご紹介いただき、こうして皆様をお迎えしている。今までとは違う、新しい夜明けが館にもやってきたことを信じよう。
お世話になった方たちの中から、私の背中を大きく押してくださった濱島君江さんの姿が見えなくなったのは淋しい。ご冥福をお祈りいたします。