シアター&コンサートホール 2005年11月23日

11月19日(土)は館にとって記念すべき日だったと思う。閉館後の6時から1時間半、地下1階の空間が映画シアターとなった初めての日。内容は、「亀山社中と海援隊」関連企画第2弾としてアニメ映画「おーい竜馬」とお話の会である。大型スクリーンにアニメ映画が上映された。参加者約50名。
近隣の小学生たちが、お父さんお母さんおばあちゃんと一緒にやってきた。隣りの国民宿舎『桂浜荘』に泊まっている熊本の家族連れも参加した。入口から地下1階に下りる階段は色とりどりの座布団が敷かれ、ふだん入館者が通行する雰囲気とは全く違う。この日、高知市内の小学校では音楽会や学習発表会があって、その後の行事である。この日1日を家族と一緒に有意義に過ごしているチビッ子たちはパワーに充ちている。
海援隊研究第一人者である佐藤寿良さんは、低学年の子どもたちの多さにちょっと戸惑っていたようだが、スクリーンも使いながら、龍馬についてのお話をしてくださった。「30年以上歴史愛好家として龍馬や海援隊のことを調べているけれど、龍馬っていう人は普通の人なんですね。君たちの誰だって龍馬になることはできるんだよ」と語る口調は、子どもたちへの期待と人柄の温かさそのものであった。
「おーい竜馬」は人気のあるアニメである。もちろん史実と違う場面もあるが、子どもたちと龍馬が出会うにはよい場所だ。ハラハラしたり、ワクワクしたり、子どもたちは龍馬を身近に感じながら夢を紡ぐことだろう。佐藤さんのお話もいつの日か心の底から浮き上がって、新たに語り始めるに違いない。初めて館がシアターになった日。私たち職員はそんな小さな夢が実現できることを確信した。
12月3日(土)には同じ時間、同じ場所がコンサートホールになる。シンセサイザー奏者として国内外で活躍する西村直記さんをお迎えして、新作CD『坂本龍馬FOREVER』を特集する。ミュージアムがコンサートホールになった、心地よい空間と音楽を楽しんでいただきたい。ぜひお越しください。