不思議なコンサート 2005年12月14日

12月のある夜、坂本龍馬記念館が閉館後の2時間、コンサートホールになった。シンセサイザー奏者の,西村直記さんが、メロデイで龍馬を語った。
西村さんのCDに「坂本龍馬FOREVER」がある。
「革命」「龍馬誕生」「友との出会い」「脱藩の道」「龍、天(そら)へ」・・。
龍馬の人生をなぞる。
会場は地下1階の普段はビデオ、図書閲覧コーナー。少ない椅子席から外れたお客さんは、座布団を敷いた階段にすわっていただいた。
演奏を終えた西村さんは額に汗を浮かべていた。表情は明るかった。
「いいですね。この舞台、雰囲気最高でした。なんといってもそばに龍馬直筆の手紙なんかがあるのですから」。
演奏冥利に尽きるとも言った。「龍馬の横で演奏しているのですよ」。実際、龍馬に演奏を聞いてもらっている感じで弾いたのだそうだ。
ただその感覚がこちらにうまく伝わらない。“なぜ分らんのか”ともどかしげであった。
“分らん”と言えば、西村さん制作の龍馬のCDに収められている曲が、私にとっては、予想外の内容だった。曲のテンポが全てゆっくりしているのだ。「革命」「脱藩の道」など当然速いテンポの激しい曲を想像していた。そのことを西村さんに聞くと「そうなんですよね。自分も思います。しかし、龍馬のことを思えば思うほど、ゆったりした曲になるんですよね、これが・・」。
妙に説得力があって納得してしまった。
龍馬のオーラがなせる技なのかも知れない。
だからその夜の演奏会も同じだろうと一人決めていた。ところがそれが違った。眠くないのである。逆に目を覚まされた。スローテンポが、激しく怒涛のように迫ってきた。
西村さんの演奏テクニック?会場のせい?龍馬の手紙?
その全てがうまく混ざり合った?。ともかく楽しく不思議なコンサートでした。