門 2006年1月10日

昨年の11月から新年1月までの長丁場となった。
「海の見える・ぎゃらりい」で開催中の、国吉 晶子さんの展覧会である。
龍馬の見た海に、溶け込むような国吉さんの抽象画は心に響いてくるものがある。鑑賞する人のその時の感情にもよるだろうが、同時に海の状態にもよる。海からのメッセージを伝える媒体にもなっているように思う。荒れる海、穏やかな波、はるかなる水平線、波頭に躍る漁船、急降下する海鳥・・・そんな光景に反応するのだ。
「門」という作品がある。
“ぎゃらりい“の正面に置いてある100号の大作である。
ブルーを基調に白、赤、黄色の色彩が躍る。
「門」と思って見るとずばり「門」になる。が、「門」には色々あって、絵はそれによって色々変って見える。
例えば「人生の門」、「そうですねえ・・・」。「心の門は?」、「今日は開けっ放しです」。
「怒りの門が・・・」、「早くおさめなさいよ!」「門」は当たる光線と角度で、色を使って語りかけてくるのである。
朝、出勤すると、一度はこのスペースに立つことにしている。
国吉さんの絵にもすっかりなじんだ。
海を見て、絵を見る。
1日が始まる。
私は「門」をくぐって、入館者の訪問を待つ。
皆さん「門」を通って龍馬に面会したあと、国吉さんにもちょっと挨拶して「門」を抜けてお帰りください。お待ちしております。