ゴールデンウィーク点描・5月5日 2006年5月5日

「今年の連休は長いな」というのが、カレンダーを見た感想だった。後半の人出を予想していたが、予想以上に多くの来館者で館は賑わっている。館内外いたる所に人がいて、龍馬と出会っている感じである。実に楽しい。
この季節の人たちは軽装になって、身も心も軽やかに見える。入館して来るのは、カップル、家族連れ、友達同士、一人など様ざま。二人連れはほとんどが手をつないでいるし、子どもたちもおとなの間を走っていたり、「おーい!竜馬」の上映に夢中だったりする。「ここはお菓子を食べちゃいけない場所なのよ」と静かに注意する若いお母さんにも出会う。ここは博物館であるけれども、龍馬に出会う自由な場所なのだ。ひとつひとつが、龍馬も微笑むような光景である。
今開催中の「龍馬こども検定」は○×式の100問テストで、難しい規定はない。館内は自由に見ていいし、親子で考えたっていいのだ。これが実にいい親子のコミュニケーションになっているように思う。日ごろ仕事に熱中しているお父さんが威信を取り戻すかのように、わが子に龍馬や歴史のことを語っている。分かったような分からないような顔の子ども達に、お父さんは大きく映っているようだ。答案用紙は子どもの名前なのに、おとなの文字だったりする。それでも、親子一緒に龍馬のことを考えた時間があるだけでいい。こどもの日の小さな思い出のひとコマに、龍馬が貢献できたのだ。
たくさんの方が開館を待ってくださるので、できるだけ早く館を開けている。閉館はふだんより1時間長い。駐車場整理する男性職員は真っ黒に日焼けした。日本各地のカーナンバーが並び、桂浜へ向かう車の列は止まらない。
緑が濃くなり始めた山々。青い海は弓状に大きく広がっている。土佐の中央、海に面したこの小さな半島に日本中からたくさんの人々がやって来てくれた。夏に向かうさわやかな5月の連休である。