夏の企画展始まる 2006年6月30日

机の上に物騒な写真が並んでいる。
短刀、ピストル、なにやら鎖で巻いた四角いケース。脇に龍馬、半平太、以蔵・・幕末を演出した男たちの顔写真が散らばっている。
私の机上はまさに“幕末”である。
短刀は、武市半平太が自刃した際に使ったものとして伝わっている。切腹の様子は文書に残されている。書き物だが、読むと想像を絶する迫力で迫ってくる。武士、侍、男の散り際の壮絶さである。
ピストルは以蔵のものと伝えられる。フランス製。当時幕府の高官はフランス製を所持していたというのが定説である。だとすると、以蔵は護衛に付いた勝海舟からピストルを譲られたものではないか?空想は広がっていく。
で、鎖で巻いたケースは?
これが歴史民俗資料館から借りる半平太自刃の短刀が納められる、特殊陳列ケースである。しかも、県立美術館からのこれも借り物。盗難予防のための鎖ということになる。ほかにも、寄託をうけた半平太の獄中書簡、直筆の展示も予定している。
7、8月は夏休みシーズン。お盆も絡んで一年で入館者が最も多い時期でもある。
短刀、ピストル、書簡類。歴史の重みと不思議、人生のロマンさえ感じさせはしないか。
最後に龍馬の眺めた海を見る。打ち寄せる波とともに迫り来る何かを感じることが出来ると思う。内容豊かな企画展になるはずである。
存分に楽しんでほしい。