親子展 2006年9月10日

書道と洋画。
「海の見える・ぎゃらりい」で田中白燿 筒井孝枝親子の「心と顔」展(9月30日まで)を開催している。お母さんが書道、娘さんが洋画である。
展示当日、母親の白燿さんが先に来られた。作品の展示場所についてどこにどの作品を置くのか話になった。白燿さんが言った。「正面のここには、娘の絵を掛けましょう」と正面のベストポジションは娘さんに譲られた。「画家の苦悩」と題する大きな絵がでんと座った。両脇を白燿さんの作品「破竹」「弾心・吉」が固めた。
さあ、バランスはどうかと心配したが、不思議なことに、最初から決まっていたようなはまりようであった。後から来られた孝枝さんが言うに「この絵は、先ほどまで描いていたのですよ。まだ絵の具が乾いていません」。とは言うもののおっしゃる顔に“苦悩”はなかった。全部で18点とお二人の作品は多くはないのだが、
白燿さんの「銀河」「無」「茫々打ち寄せて我を打つ」
孝枝さんの「KISS」「WHO」「夜の訪問者」
いずれも一点一点味があって、メッセージが伝わってくる。面白い作品に仕上がっている。
一晩中雷が鳴った次の日、午前中は雨が残った。しかし館から見た海は、雷がうそのように穏やかで、静かに波のリズムを刻んでいた。
孝枝さんの「風光る」。白燿さんの「風に吹かれて」。くっきり水平線が浮かび上がった、明るんできた海に、これはそれぞれ似合いの作品だと感じた。