リーフレット 2006年10月21日

-反骨の農民画家「坂本直行」展- 開催まで一ヶ月を切った。館内に緊張感が満ちてきた。事務所の予定表には、開館までにこなさなければならぬスケジュールが毎日並ぶ。
最初に形となったのがリーフレット。入館者の皆さんにお配りする、展覧会の紹介資料だ。展覧会のひとつの“顔”でもある。それだけに、完成するまでには紆余曲折があった。
何しろ注文が難しい。
「一見リーフレットらしからぬ、よく見ると極めつけのリーフレットに仕上げてほしい」。
業者のKさんは首をかしげた。展覧会の総合的なコーディネートをお願いしている、立体作家の森木裕貴さんに助言を頂きながら、何回か作戦会議も開いた。
表紙は?中に使う絵は?順番は?写真も使いたい。
皆さんの思惑が入り乱れた。「とにかく、表紙はインパクトがないとだめ!」
ふた月はかかったろう。そのリーフレットが今、私の手元にある。眺めては一人で悦にいっている。少し紹介しよう。
大きさはB5版でこれはごく普通。問題の表紙は「白」「黒」の二色。対角線で区切った右側が「白」反対側が「黒」。白い部分に黒い龍馬の影、黒い部分に白く縁取りした直行の頭部ブロンズ像である。展覧会紹介の言葉は、「おかえり!直行さん」。シンプルに、複雑に仕上がっている。
「こりゃ何ぜよ。リーフレット?変わっちゅうのう」。試験的に見てもらった人の感想であった。聞いてにんまり。早速、郵送した展覧会の案内書の中に折り込ませていただいた。
展覧会は11月から来年の3月まで。長丁場である。
絵の入れ替えはもちろん、リーフレットらしからぬリーフレットを用意してお待ちしています。