迫り来るもの 2006年11月23日

坂本直行展が動き出した。多くの方々に直行さんの絵と龍馬の手紙の“競演”を楽しんでもらっている。皆さん見方もそれぞれで、評価もさまざまである。
「この絵が、一目見た時から好きになって、もう3回見に来ました」。
そんな熱心な女性もおられる。
お目当てのその絵は、第二会場にかかっている「十勝岳新噴火と美瑛岳」。6号の小品である。聳える十勝岳も美瑛岳も白い壁。青空を背景に迫ってくる。空にかかる雲がいい。動いているような錯覚に捕らわれる。
「どの絵よりも私はこの絵に魅せられました」。
言われてみると、この絵に同じような評価をした方が数人おられたのに気付いた。一人は書道家、「これが好きだ」と対面した時、見入ってしまった。
もう一人、彼はたまたまその日、所属例会の席で「芸術品を見る目を養うにはいいものを見るに限る」とお話をした。いいものには目がない“自信家”である。世界のいいものを見て回っている彼の説によれば「いいものは、前に立つと迫ってきます」。彼は、直行展第二会場でその「十勝岳・・・」で急ブレーキがかかったように立ち止まった。「ほら、迫って来るでしょう」。
自信たっぷり。その笑顔がじつに彼らしくて好ましかった。
皆さん、是非おいでください。「十勝岳・・・」がお待ちしています。