去る人、来る人 2007年2月1日

館に9年勤めたベテラン職員のTさんが、退職された。といっても現役引退というのではない。家庭の都合で職場を替えるのである。人柄、仕事ぶり、誰もが“やり手”と認める人材だっただけに、館にとっては、しばらく痛手を引きずることになった。
彼女Tさんは最後まで仕事の引継ぎに追われていた。
少しでも抜ける穴を小さくするため後任を募集した。およそ40人の中から期待を込めて一人を選んだ。
先日、歓送迎会も終えた。
館は新メンバーを加えて、新体制がスタートした。
春三月、桜散る別れの季節が、館には一足早くやってきた感じである。
館の南端、“空白のステージ”に立って、龍馬の見た海を眺める。今日は水平線くっきり。このところ漁があるのか、漁船が多い。波間に張り付いている。30隻は下らない。うねりは長い帯になって水平線から寄せてくる。眼下の松の枝が揺れた。わずかに風あり。
自然に両手は腰の上、足は半開きの“龍馬のポーズ”。
時代の波、季節の波を感じている。
「去る人」「来る人」。二人のパワーをもらって、坂本龍馬記念館は前に進む。