月琴の魅力 PartⅠ 2007年2月5日

私がこの記念館に来た当初からずっと気になっていたのが月琴という楽器の存在だった。果たしてどんな音が出るのか?非常に興味深く思っていた。そんな思いに答えてくれるかのように、1月28日、夕刻、桂浜荘の地下ホールでオカリナと月琴のコンサートが開かれた。お客様も160名近くの方が足を運んで下さり、その未知の音色への関心の大きさが感じられた。

本谷美加子さんのオカリナと大村典子さんのサウルハープの演奏が始まると、えも言われぬ心地好い響きが会場を包み込んでいった。
サウルハープの“サウル”という名称は旧約聖書から由来しているそうで、絵画などに見かける、膝の上にかかえて演奏出来る位の大きさの發弦楽器である。その音色は限りなく豊かで愛らしい。

そして月琴もリュート属の發弦楽器であり、中国の阮咸から派生したもので義甲を用いて演奏する。音色はと言うと、“ドレミファソラシド=ヒフミヨイムナヒ”のファとシにあたる“ヨとナ”を抜いた“ヨナ抜き音階”で演奏される。その少し調子はずれのたどたどしい音色にはリュートほどの響きはなく、三味線のような強さもない。けれども爪弾かれる音の世界には幽玄の世界が深く漂っていた。
140年以上も前の江戸時代末期に、龍馬のために奏でたお龍さんの月琴の音色。月琴は聞く側の想像力が膨らめば膨らむほど楽しめる楽器だとも思う。まるで音を耳にして舞台を見ているような気分になった。

もっと色々な月琴の音色を聞いてみたいという想いが募る。前にも増して月琴の背景と魅力を探求してみたくなった。