我が家の”庭” 2007年3月4日

出勤すると、館内を一巡りする。
展示に落ち度はないかのチェックが目的だが、最近になって別の感情が同居するようになったなと気づいた。展示を楽しむ気持ちである。特にお気に入りの絵の前では腕組みなどして味わっている。おこがましいが日高の山々、十勝大平原が、我が家の”庭“になってきたのだから。気持ち大きく、ひとりで浮き浮きしてくる。それが直行さんの”絵の力“に違いない。
いや、そればかりではない。これは不思議な感覚に近い。
並べて展示してある龍馬の写真や、真筆の手紙が、これまで以上に迫力いっぱいで語りかけてきだした。「・・だした」というのは、新鮮な感覚である。
緊迫、殺伐の時代に龍馬が姉や、友人に書いた手紙が、時代を超えて生の声で伝わってくるのだ。壁に架けてある龍馬お決まりのポーズ写真が、直行さんの描いた、ネパール、ヒマラヤの絵と並んで違和感がない。まさに“競演”である。
直行さんの絵が持つ力に私の胸奥で眠っていた鈍感な感性の扉が刺激されたのかも知れぬ。なにせ直行さんが、自然と向き合い対話を続けた期間は30年を超える。繰り返してきた問答の長さを思う。長い問答の末に、大自然が直行さんだから許す表情をのぞかせた。「直行さんお前さんは親友だよ」吹き抜ける風が“使者”に立ったのかもしれない。
さすが直行さん、うむ、やっぱり龍馬。である。
直行展は3月いっぱい。龍馬記念館入館者200万人達成も目前に迫った。
来館をお待ちしています。