一生の思い出に 2007年3月27日

その日は、館全体が浮き立っていたように思う。
坂本龍馬記念館、平成3年開館以来の入館者が200万人を突破するのだ。15年の歳月を費やしている。積み重ねの結果である。長く感じるが、調べてみるとそれでも個人の顕彰館とすれば早い。対象を歴史上の人物に絞れば、日本一となる。龍馬のそれが魅力だろう。
さて、200万人目は、名古屋からお越しのIさんであった。
入館と同時に、待機していた報道のフラッシュがたかれた。
いきなりの取材攻勢にIさんは目をシロクロ。
正気に戻り、事の次第が分かるまでに少々時間を要した。
しかし、現実は歴史の節目であっても一瞬の通過点にすぎない。Iさんの後続は2000001人、2000002人,2000003人・・・。
一週間が過ぎたころ、Iさんから館に便りが届いた。
お礼状であった。報道には驚いたが、「このような幸運に恵まれたことは一生の思い出になりました」と述べておられた。さらに、これを機会に、坂本龍馬についての勉強も考えているという。朝礼で職員の皆さんに披露したら、だれもが“うんうん”とうなずいていた。
最後にIさんはこう結んでいる。今回時間に制限があり十分見学ができなっかったので「再度訪問したいと思います」。
うれしいお話ではないか。
「お待ちしておりますIさん。2000001人目だった奥様とご一緒にどうぞ!」。