“三番コーヒー” 2007年4月28日

館に木の香が漂っている。発生源はヒノキのベンチとデスク。
館の中二階に先日、談話室「海窓」が誕生した。ここに、備品としてベンチとデスクが配置された。眼前に開けた、海の景色を満喫してもらおうとの趣向である。もちろん、ただ眺めるのではない。
一杯のコーヒーがあったりもする。
実は、以前から「休憩場所がない」というのが館の弱点として指摘されていた。「折角いい景色、“龍馬の見た海“が呼んでいるのに」。そんな感想つきである。やっとその思いをかなえることが出来た。スペースはおしゃれな談話室に生まれ変わったのである。
木の香は、鼻孔から脳を通過して、心にまで届く。

完成した次の日の朝、“一番コーヒー“を決めてやろうと出勤するなり「海窓」へ。出勤は一番乗りだったから、口笛もんだ。自販機用に用意したポケットの小銭をちゃらつかせながら階段を上がった。
見れば水平線。春霞を払ってすっきり一直線。波間にじゃこ漁の小船が揺れている。陽は明るく風は少し。
“お茶条件”はこれに勝るはなし。なにせ「一番」。
海から、室内に視線を回した。そこであっと驚いた。先客がおいでた。清掃をお願いしているKさんとYさんであった。彼女たちの出勤時間の早さを忘れていた。ブルーの制服がすっかり雰囲気に馴染んでいる。
「館長さんお先に。いいですねえ、ここは。病み付きになりそうです」。
同感、同感。
“三番コーヒー”をじっくり味わった。