龍馬とショウブ 2007年6月19日

龍馬についていろいろな質問を受ける。歴史的なことだけではない。
「龍馬の好きな食べ物は?」「龍馬は水虫だったそうですが・・・?」「龍馬の好きな○○は・・・?」エトセトラ。
近頃「龍馬と結びつく花って何ですか?」という質問を続けて受けた。
「才谷梅太郎というくらいだから梅でしょうか。命がけでいろは丸事件に臨むとき、三吉真蔵に宛てた遺言状にも梅の朱印があるし・・・」「菊というのも歌に出てきますね」くらいで答えを濁していた。
宮地佐一郎先生の「龍馬の手紙」(講談社学術文庫)をめくっているとき「先便差出し申候しよふ婦(菖蒲)は皆々あり付申候よし、夫々に物も付申候よし」という文に再会した。24歳、2度目の江戸剣術修行中に書いた手紙。坂本家ゆかりの北海道樺戸郡浦臼町の郷土資料館が所蔵しているものだ。
若い龍馬は、有名な江戸の堀切の菖蒲を土佐の乙女に送ったらしい。それが実家で根付いたかどうか聞いている。
先日、宮地先生の奥様真喜子さんが来館されて、たまたまその菖蒲の話になった。当初、宮地先生は「しよふ婦」を「娼婦」と訳されたらしい。色っぽい話だが、少々つじつまが合わない。そこで真喜子さん「それは菖蒲のことじゃないですか」。土佐に根付いた江戸の菖蒲。龍馬の粋。真喜子さんを囲んで楽しい花談義だった。
今、梅雨空の下で菖蒲の色が美しい。