大切な人たち 2007年6月28日

ある俳優さんが、あなたの宝物は?ときかれ、「人です。」と答えていた。
これまで自分が出会ったたくさんの人達のことを思い浮かべた。大好きな人。いつも一緒にいる人。ずいぶんご無沙汰している人。もう会えなくなってしまった人・・・。

つい先日、「ずいぶんご無沙汰している人」のひとり、数年故郷を離れていた親友が高知へ帰ってきた。久しぶりの再会にもブランクを感じることなく話に花が咲き、昔から少しも変らない彼女の暖かさにふれ本当に嬉しかった。
彼女には多くの親しい友人がいる。その人達のすばらしさはどんなところか、人柄を思わせるエピソードなど、彼女はとても楽しそうに語って聞かせてくれる。聞いている私のほうまで楽しくなってくる。

龍馬の手紙を読んでいて、似たような楽しさを感じたことがある。
例えば、乙女姉さんに宛てて書かれた、3mもの長さになる手紙。妻に迎えるお龍さんの紹介が内容の半分をしめている。
好きな女性をお姉さんに気に入ってもらいたくて一生懸命のようだが、なんと悪者相手に大喧嘩の末、勇ましくも妹を救い出した「まことにおもしろき女」と書かれてあるのだ。良妻賢母からは程遠いイメージ。
よりによってなぜそんな紹介文になってしまったのかわからないが、龍馬の感性で見たお龍さん像がそこにある。
乙女姉さんも、おだてられながらの突拍子もない文面の弟の手紙を、苦笑しながら読んでいたのではと想像してしまう。

同志達ばかりでなく、師である勝海舟など幕府や藩の要人まで、多くの人物と交流を持ち、絶大な信頼を寄せられていた龍馬。
それは、彼が人の優れている点を見い出し、尊重することができたからではないだろうか。

人に共感し、美点を率直に認めることができれば、相手の魅力もより引き出され、お互いにとてもよい関係が築けるように思う。
そんな人との出会い、かかわりが、人生をずっと豊かなものにしてくれるに違いない。