あのときから…。140年後の夏 2007年7月29日

初めての3館合同特別企画展、―暗殺140年!時代が求めた“命”か―「坂本龍馬・中岡慎太郎展」の幕が上がった。
今まで街角にあった赤いポスターから龍馬・慎太郎が抜け出して、坂本龍馬記念館、中岡慎太郎館、高知県立歴史民俗資料館のそれぞれで、140年前の事件を検証し始めた。各館ごとのテーマで謎に包まれた“暗殺”に迫る。
当館のテーマは「海援隊・陸援隊」。二人が迎えた最後の年に改組、結成された両隊は、活動期間こそ短いが、二人の軌跡の上に鮮明に浮き上がる組織。展示資料から二人の考え方、活動、そして最期のときを読み取っていただきたいと思う。
海援隊の規則を明文化した「海援隊約規」の内容は普遍的に新しい。
また、長府藩の伊藤九三(助太夫)が仲間の三吉慎蔵と印藤聿に大あわてで報せた手紙。「龍馬先生が殺された!」。伊藤は同家にいたお龍になんと言えばいいのか困って二人に相談してきた。
三吉は龍馬の妻・お龍に事件のことを告げなくてはいけない。三吉自身も動揺している。140年前のその場面にあった手紙を、当時のままの状態で展示している。三吉家からお借りした手紙は軸装などをせず、送り主がたたんだ状態のままで保管されているからだ。龍馬から三吉に送られた手紙も同様に当時のまま。龍馬の筆づかいがリアリティーをもって伝わってくる。
それぞれの資料に物語がある。じっくりご覧いただきたい。
3館をめぐるバスツアーはおかげさまで好評である。8月11日には、幕末史研究の第一人者・青山忠正氏(佛教大学教授)の講演会も楽しみだ。
いつも以上に熱い夏が始まった。