草莽崛起(そうもうくっき) 2007年9月28日

この言葉は、吉田松陰や弟子の久坂玄瑞の書簡に出てくる言葉で、「在野の人々が立ち上がる」というような意味になる。松陰は、「藩や幕府や公卿に頼っていても何も変わらない。志を持った在野の人、一人一人が立ち上がるべきだ」と呼びかけた。龍馬はこれを久坂から聞いて触発され、脱藩した。
先日、夏休みをとって石垣島へ行ってきた。旅行前の高知新聞夕刊の1面には、石垣島西側のサンゴが白化し、死にかけている記事が出ていた。原因は海水温の上昇によるものだ。行ってみると確かに白く変色したサンゴが多くあり、地球温暖化の影響をまざまざと見せつけられた。
ちょうど石垣島滞在中に台風12号が直撃して、1日ホテルに缶詰状態となり、「運が悪いな」と思っていたが、白化したサンゴには恵の台風だったそうだ。台風によって海水が掻き回され、水温が下がり、白化が食い止められるそうだ。
温暖化を防ぎ、美しい自然を守るためには、今まさに草莽崛起が求められている。行政や国だけに任せていても守ることはできない。幕末の志士のように、一人一人が自覚して立ち上がることが必要なのだと強く感じた。
余談だが、私は今年の夏、3回旅に出て3回とも台風に追いかけられた。3館合同展の資料借用の時に台風5号。その返却の時に9号。そして今回12号。見事に私が行く場所に向かって台風が進んできた。「日頃の行いが…」という声が聞こえてきそうだが、3回目の台風はサンゴのためになったので良しとしよう。