龍馬臨濤 2007年11月20日

高松紅真先生が、「海の見える・ぎゃらりい」で個展を開いている。
“龍馬臨濤”。
この空間になんともふさわしい。
激しく、それでいてたおやかな筆致が、どきどきさせる。
真っ黒な墨、淡い墨。
跳ね上がった筆の力。
紙の奥くに押し込めてゆく圧力。
「風」「夢」「窮」「光」「人」「遂」。
どれも、語りかけてくる世界がある。
「親子孫」「一本の鉛筆」、海際に「天道」。
龍馬の見た海が、そのままここに存在している。

着物姿の高松先生は気さくに対応する。
館の職員の如く、館の展示品まで説明しているから面白い。
違和感がない。
「私も詳しくは知りませんけど…」と県外から来られた観光客のおじいさんに、
龍馬が襲われた「寺田屋」の説明である。
説明途中、分からないところで、
お二人顔見合わせて、てれ笑いだ。
外はくっきりの水平線。冬近し龍馬の海は光っている。