古写真と土佐和紙 2007年12月22日

「幕末写真館」展がいよいよスタートした。
今回、企画展では館としていくつかの新たな取り組みをしている。
まず、展示場所として普段は使う地下二階の展示室は一切使用しなかった。その代わり、二階を全て展示室、つまり写真館にした。南北の通路は“幕末通り”、北隅の展示室は“龍馬スタジオ”の暗室に作り上げた。
幕末15年の幕開けはペリーの浦賀来航である。眠りを覚まされた日本は蜂の巣をつついた騒ぎとなった。歴史が動き出すのである。桜田門外の変、生麦事件…カメラマンの龍馬に休む間なし。

古写真は140枚になった。借り先は、全国に散らばる資料館や博物館、もちろん個人所蔵のものもある。何回か連絡のやり取りをして希望通りの枚数をそろえることが出来た。さて、次は借りた古写真をデーター化して、和紙に大きく引き伸ばし、パネル化する。この作業がなかなかであった。等身大に引き伸ばしていくため何枚かの和紙を繋ぎ合わせていかねばならない。継ぎ目がずれたりしてはお話にならぬ。それが和紙は柔軟性があって、微妙なずれは紙を延ばすことによって対応できた。何よりの長所は、焼付けた写真がどの角度から見ても反射しないことである。和紙独特の柔らかさが写真の雰囲気を高めている。ちょっと触れると分かるが、手触りもいい。
パネルに和紙を貼る作業で、大方の志士に触れた。最後のほうは心意気にまで触れた。

久々雨の土曜日。カルチャーサポーターの皆さんが早くも門松を作ってくれた。しとしと雨は降り続く。「いつもより立派に出来た。年々上手になる」リーダーの I さんが顔の雨滴をぬぐいながら満足げである。頬高潮させて、幕末の志士たちとの対面を楽しんだ入館者の皆さんが、門松と龍馬像を背景に「パチリ」。龍馬記念館にはやお正月が来た。