新しい試み 2008年1月18日

最近の龍馬記念館は、新しい試みを色々行っている。今回の「幕末写真館展」にも、普段と大きく違う点がある。それは、写真一つ一つに添えられている解説パネルだ。今回は、写っている人物や背景の解説を単純に書いたものだけではなく、写真を見て感じた「イメージ」を添えている。
通常、博物館の展示解説パネルでは、職員が感じたことや思い入れを込めて書かれたものは少ないと思う。展示や解説パネルに感情を込めると、イメージの押しつけや誘導に繋がり、来館者に見方を限定させる恐れがある。そのため展示担当者は、できるだけ事実をありのままに展示し、解説しようと努める。そうすることによって、来館者はそれぞれの受け止め方ができるのだ。しかし、それはある意味、無味乾燥な世界で堅苦しい文章といえる。展示する側も人間なのだから、感情も思い入れもある。今回の展示では、理解の手助けの意味で、展示する側の思いをあえて出すことにした。
案の定アンケートには賛否両論の声があった。「イメージを書いてくれているので分かりやすい」「イメージの文章と写真が合わない」などである。イメージなんて人それぞれなので、確かに合わないものもあるが、ご容赦いただきたい。たまには人間味を感じる解説があっても許されるのではないかと、勝手ながら思っている。今回は学芸員二人の他に、館長と解説員Mの4人が解説を書いた。それぞれの人柄が出た「イメージ」の文章も楽しんでいただければ幸いである。
私は龍馬記念館学芸員でありながら、幕末の中で大久保利通が一番好きだ。そのため、大久保に関しては「イメージ」の部分だけでなく、解説の部分にまで感情が少し入ってしまったが、今回だけは大目に見てください。