独り言Ⅹ 2008年2月12日

人と人との繋がりは出会いから、あるいはモノとの関わりも出合いから始まる。「幕末写真館」展の写真を通して私は一人の女性の存在を知った。奥村五百子である。この企画展に関わるまでは、顔はもちろん恥ずかしながら名前すら知らなかった。けれど何故かこの女性に惹かれた。
幕末から明治の時代を生き抜いた奥村五百子は、幕末の尊皇攘夷運動、自由民権運動、朝鮮半島における農業指導に学校建設、そして愛国婦人会の創立者であった。乱世の中を多彩に生き抜いてきた奥村女史だが、一貫して言えるのは「供養と援助の精神」をモットーにひたすら己を捨てて人のために生きてきた人物であるということ。写真で見る限りその目から意志の強さ頑固さは十分に感じられる。けれども男勝りというよりは静かで穏やかな印象を受ける。幕末にもこのような女性が居たことを教えてくれたのも、元をただせば龍馬である。「幕末写真館」展に携わらなければ、もっと言うなら坂本龍馬記念館で仕事をしていなければ知りえなかったことである。出会いとはそんなものであり、人生を豊かにしてくれるものに他ならない。
4月からは「龍馬・出会いの達人」展も始まります。しかしその前に、皆様も写真との何気ない出合い、してみてはいかがでしょう!?