人間の達人 2008年3月9日

「出会いの達人」。へえーそんな“達人”がいるんだ?。聞いた時には一瞬シラケてしまいそうだが、「龍馬のことだよ」と説明されると、「なるほど、そうだな」と、一も二もなく納得してしまう。剣術だけでなく、そういえば何につけても龍馬は“達人”なのである。
行動範囲の広さからして、“早足の達人”、桁外れの想像力から言えば、“知恵の達人”、女性のファンも多かったらしいから、“恋の達人”。大金にしろ小金にしろ、お金を他人から引き出すのが上手かったことからすれば、“借金の達人”。ブーツやピストル新しい物に目がないのは、“流行の達人”。まだあるぞ。子供の時には10歳越えて不始末していたから、“おねしょの達人”。
ああ、ただ一点、“無警戒の達人”だったことだけは悔やまれる。しかし、“人間の達人”であったことは紛れもない。

館では、4月19日から「出会いの達人・龍馬」展を開催する。前期を友情編、後期を恩師編として130日に及ぶ特別企画展である。桂小五郎、高杉晋作、西郷隆盛、中岡慎太郎、勝海舟、横井小楠、河田小龍…。幕末を動かし近代日本の土台を築いた面々が貴重な資料と共に登場する。“達人”の腕前をじっくり披露できる企画展にと、“龍馬の達人”を目指す学芸員が作戦を練っている。乞うご期待である。