お龍サン 2008年5月19日

 一枚の写真が、日本国中を話題の風に巻き込んだ。
坂本龍馬の妻「お龍」の写真である。
小粋な芸者さんスタイルで、これは誰が見ても美人サンだ。
ただし、この写真が「お龍」かどうかについては両論あって対立している。
確かに「お龍」晩年の写真は確認されている。
しかし、その写真と若いこの芸者姿の写真が、同一人物かどうか。
歴史背景、伝言などが根拠になって、声高なのは、否定派である。
館では、昨年「幕末写真館」展という企画展を開催した。
龍馬や志士たちの古写真を和紙に伸ばして幕末を演出した。
その中にくだんの「お龍」の写真を入れた。
もちろん、「お龍と思われる」のコメントつきである。
一方、二枚の写真を、科学警察研究所に送り鑑定をお願いした。
なんと、4ヶ月を経て科警研から鑑定書が届いたのである。
顔の形、造作から、科学的に鑑定したものである。
結果、「この2枚の写真を別人と判断できる理由はない」。
つまり、同一人物との可能性が高いとの判断といっていいだろう。
なにせ今度は科学的判定なのである。
“論争”はどう動くか。
「龍馬の嫁さんはやっぱり美人サンだった!」。
2枚の写真を「同一人物と見る」支持派が、勢いを取り戻すだろう。
しかし、一番喜び、胸をなでおろしているのは天国の「龍馬」。
あれ!側に“お龍サン”の姿も。