出版社のAさんの話 2008年7月5日

 出版社のAさんが、このところ、龍馬記念館に日参である。
日を追うごとに足どりが軽くなってきた。
口も軽い。
笑顔も出てきた。
Aさんには、今回、龍馬記念館の入館者が龍馬に寄せて書いた手紙「拝啓龍馬殿」の製本化を依頼している。これは手紙12,000通から1,500通を選び一冊にまとめたものである。本の題名は土佐弁で「ほいたら待ちゆうき 龍馬」。訳すと、龍馬が「分かった、待っていますよ」という意味。作業に着手してから1年になる。いよいよラストスパートに入った。

ただ、ここにくるまでに、Aさんとは幾度となく意見が衝突した。
その苦労がやっと実ろうとしているのだ。
笑顔のAさんが今や主導権を握った。
「さあ、皆さんがどう反応してくれるか。内容は言うことなしなんだから」
Aさんは龍馬ファンでもある。龍馬とファン、両者は“個人回線”で繋がっている。会話は心のやり取りである。
「龍馬監修の“心の辞書です”」AさんのVサインは肩の上であった。
本は月末から全国の書店に並ぶ。