DNAと出会い 2005年9月28日

「孫にDNAを感じる!」とは、館長の言葉。自分の血が未来につながっていくことを、わが子よりも強く感じるらしい。強気なガッツマンも3歳の孫にはメロメロなんだろうな。ステキなことだ。
龍馬をはじめ、幕末に活躍した方たちのご子孫にお目にかかる機会がある。時に、写真で見る幕末期の人と同じ顔に出会ったりもする。不思議で、愉快なひとときである。
中でも長州藩士・三吉慎蔵のご子孫は、DNAを強く引き継いでいらっしゃるように思う。
この夏、京都国立博物館の一室で初めてお目にかかった時、ひとめで三吉さんだと分かった。それは単に風貌だけでなく、龍馬が心から信頼した三吉慎蔵の誠実と優しさが伝わってきたから。その場には、長州旧家・伊藤九三や京都近江屋・井口新助のご子孫もいらっしゃった。どの方も、ご先祖のDNAを感じさせる風格と気品に満ちていた。そして、ご子孫でしか知りえないだろう先祖から語り継がれた話などをお聞きできたことも、実に楽しかった。幕末はまだ生きている。
三吉さんに戻ろう。下関取材に行く前、「これから長州に行きます」という電話をした。その時ご本人はお留守で、奥様とお話をさせていただいたが、「最近お墓参りに行っていないので、代わりにご先祖によろしく伝えてくださいね」とおっしゃる。年上の人に失礼ながら、かわいい方だなと思った。長府博物館裏手で『三吉慎蔵』という墓碑に出会ったとき、思わず「こんにちは」と言ってしまいそうになったくらいだ。
10月15、16日に、高知市で『第17回全国龍馬ファンの集い』が開催される。龍馬生誕170年の今年、そこでどんな出会いが生まれるのか。龍馬ゆかりの人々のDNAを通じて、幕末を感じられるかもしれない。