企画展
Exhibition
特別展「龍馬と北の大地」第1部 蝦夷地へのまなざし-龍馬と幕末の志士
終了しました
特別展「龍馬と北の大地」第1部 蝦夷地へのまなざし-龍馬と幕末の志士
会期(2021年10月5日(火)~2021年12月3日(金) )
龍馬の"新国家"構想の一つである蝦夷地行きの計画は、必ずしも龍馬独自の発想ではなく、また龍馬一人で成し遂げられるものでもありませんでした。
本展では、二人の龍馬の先人を取り上げます。松浦武四郎は、のちに蝦夷地からの改名にあたって北海道の名称の提案をした人物で、幕末当時も蝦夷地事情に精通した「先生」でした。土佐藩出身の志士北添佶磨は、蝦夷地の可能性を直接龍馬に伝えた人物とも言われ、実際に幕末の北の大地を踏んだ「同志」です。
龍馬に影響を与えた人物の足跡をたどるとともに、書簡に記された龍馬自身の言葉にも着目し、龍馬の蝦夷地への思いに迫ります。
多数の国指定重要文化財とともに、高知県内初公開となるものを含む龍馬真筆書簡を4点展示します。
主な展示資料
- 重要文化財「近世蝦夷人物誌」(松浦武四郎記念館所蔵)
近世ルポルタージュの最高峰とも評される、アイヌの実態を記した武四郎の自筆草稿。
*会期の途中で展示部分を変更します。 - 重要文化財「首飾り(タマサイ)」(松浦武四郎記念館所蔵)
アイヌ女性用の装身具。武四郎が現地で得たもの。
- 重要文化財「新板蝦夷土産道中寿五六」(松浦武四郎記念館所蔵)
武四郎が出版した、蝦夷の各地の特産品等を紹介するすごろく。
- 重要文化財「北添佶磨書簡 文久3年8月2日 松浦武四郎宛」(松浦武四郎記念館所蔵)
当代随一の"蝦夷地通"武四郎に宛てた書簡。佶磨の蝦夷地情報への知識欲が感じられる。
- 高知初公開「坂本龍馬書簡 慶応3年2月14日 河田左久馬宛」(個人所蔵 鳥取県立博物館寄託)
蝦夷地行きの準備が整いつつあることを意気揚々と報告する内容。
- 重要文化財「新葉和歌集」(松浦武四郎記念館所蔵)
龍馬も探し求めた、幕末の志士の座右の書。松浦武四郎が復刻出版した。
【関連イベント】
◇講演会「松浦武四郎と幕末の志士」講師:山本 命氏(松浦武四郎記念館主任学芸員)
日 時:2021年11月20日(土)13:30~15:00
会 場:高知県立坂本龍馬記念館・新館1Fホール
定 員:50人(無料、要申込、先着順)
※電話・FAX・HPにてお申し込みください
◇担当学芸員によるギャラリートーク(展示解説)
2021年10月16日(土)、11月27日(土)各14:00~
申込不要、直接企画展示室にお越しください。