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特別展「花と歴史の爛漫土佐」 第1部 桂浜シン発見-浦戸湾歴史探訪

終了しました

特別展「花と歴史の爛漫土佐」 第1部 桂浜シン発見-浦戸湾歴史探訪

高知を代表する観光名所・桂浜公園が約40年ぶりのリニューアル工事を終え、3月4日にグランドオープンしました。また4月からは、土佐が生んだ世界的植物分類学者である牧野富太郎博士をモデルとしたドラマ「らんまん」の放送も始まります。

牧野博士縁の県立牧野植物園がたつ五台山からは、浦戸湾を眺めることができます。本展では、桂浜リニューアルと「らんまん」放送に絡めて、桂浜と浦戸湾を中心に、土佐の歴史と文化、そして自然を探訪する特別展を館全体で展開します。

第1会場〈坂本龍馬の生涯と幕末〉(新館2階 常設展示室・ジョン万次郎展示室)

"土佐の歴史爛漫"-土佐の歴史といえば、坂本龍馬。「常設展示室」では、手紙の展示を通して、龍馬の生涯と彼が生きた幕末という時代を紹介しています。また、「ジョン万次郎展示室」では、同時代、漂流の末にアメリカに渡り、西洋文明や英語を学び、自力で帰国したジョン万次郎も紹介します。

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橋本小霞「吸江図絵」(高知県立図書館蔵)

第2会場〈桂浜シン発見-浦戸湾歴史探訪〉(新館2階 企画展示室)

桂浜シン発見の「シン」には、新、真、深、伸、進、清、親、賑...など様々な意味を込めています。桂浜の魅力を多彩な形で発信していていきます。

第1章 船が行き交う浦戸湾-歴史資料にみる浦戸湾

紀貫之による紀行文『土佐日記』にもその名が見られる浦戸。昔から土佐の玄関口、交通の要衝地であった浦戸湾をご紹介します。

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浦戸より大坂迄航路図(南国市立久礼田小学校所蔵 高知県立歴史民俗資料館寄託)

第2章 描かれた絵にみる浦戸湾

「吸江十景」「新浦戸十景」など風光明媚な地として知られた浦戸湾は、江戸時代から昭和の初めまで、様々な絵画に描かれました。ジョン万次郎から聞いた海外事情を伝えた絵師・河田小龍らの作品を紹介します。

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楠永直枝「種崎とと浦戸湾」(キャンパスに油彩 高知市立昭和小学校所)

第3章 浦戸湾歴史周遊

奥行6kmの浦戸湾の沿岸は、現在は造船所、住宅地となっていますが、様々な幕末維新期の逸話の残る地でもあります。土佐藩の御船蔵があった種崎、龍馬が最後の帰郷時に投錨した袂石のある御畳瀬などを紹介します。

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慶応3年10月13日後藤象二郎宛龍馬書簡(草案)(当館所蔵)

第4章 桂浜シン発見-名勝地から観光地の拠点へ

月の名所として知られる桂浜。多くの文人が遊び、詩歌にも詠われた名勝地から、高知を代表する観光地として県民はもとより、県外、海外の方に親しまれる桂浜の歴史を紹介します。

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坂本義信「土佐三十絵図」より「桂浜」(木版画 高知大学学術情報基盤図書館蔵)

第3会場〈花爛漫土佐〉(渡り廊下・本館2階「海のみえる・ぎゃらりい」)

博覧会「牧野博士の新休日 らんまんの舞台・高知」の拠点となる地域や県内各地の牧野富太郎博士ゆかりの地をパネルでご紹介します。

花と歴史の爛漫土佐展チラシ.pdf

関連イベント

★記念講演会

日時 6月17日(土)13:30~15:00(予定)
講師 藤田雅子氏(高知県立高知城歴史博物館学芸課長)
会場 当館新館ホール
定員 70名(先着順・参加無料)
申込 5月1日(月)より申込を受け付けます
共催 高知県立坂本龍馬記念館・現代龍馬学会

★学芸員による展示解説

5月20日(土) 6月24日(土)いずれも14:00~(30分程度)(予約不要・要観覧券)