企画展
Exhibition
「栁内良一コレクション-維新史料の蒐集にかけた40年-」展
次回開催
「栁内良一コレクション-維新史料の蒐集にかけた40年-」展
会期(令和7年12月4日(木)~令和8年2月1日(日) )

故・栁内良一氏は昭和28(1953)年に大阪で生まれ、およそ40年に渡り、中学校の教諭や校長の立場から学校教育に携わりました。その傍ら、20代前半頃から学生運動や解放運動に取り組む中で関連資料の蒐集を始め、弱者に寄り添いこれを解放する思想や精神を歴史に学びながら蒐集活動を長年行い、当コレクションが出来上がりました。
当館では、氏が40年以上に渡り蒐集したコレクションを一昨年度に引き受け、以降、史料の整理を行ってきました。これらの史料の中には、明治維新期の歴史を研究する上で非常に重要となるものが多数含まれていたほか、氏の関心の一つであった大阪・天満地域に関するものなど、多種多様な史料が確認されました。
本展では、これらの中から特筆すべき史料を厳選した上で、一点一点を丁寧にご紹介いたします。
見どころ① 大塩平八郎関係
天保8(1837)年、龍馬が生まれた翌々年に大坂で起きた、大塩平八郎の乱に関係する史料を紹介。浮世絵師の月岡芳年が明治初期に大塩平八郎を描いた錦絵や、大塩の乱を受けて役所が作成した覚書を展示。
見どころ② 戊辰戦争関係
戊辰戦争に関係する史料を紹介。数百点ある錦絵の中から、当館初展示となるものを数点展示。また、戊辰戦争で山陰道鎮撫総督を務めた西園寺卿所用の馬杓や、軍事支援金の調達と返済にかかわる兵食方文書の一部も展示。
見どころ③ 幕末偉人関係
幕末の偉人の書簡や関係文書を紹介。約30点ある小松帯刀関係史料のうち、神戸事件に関する書簡を展示。このほか、和宮降嫁関係より人足に関する覚書、新選組関係より永倉新八の回顧録である浪士文久報国記事(弐・三)も展示。
見どころ④ 土佐藩関係
幕末の土佐藩に関係する史料を紹介。住吉陣屋関係は、いずれも慶応2(1866)年に陣屋が解体され、京都の土佐藩白河邸へ移築された時期のもので、部屋ごとの大きさや建物ごとの瓦数が記されている。このほか、土佐藩京都藩邸史料として新たに加えたもののうち一部を展示。

関連イベント
記念講演会
講演タイトル:「歴史への興味-栁内良一コレクションの成り立ち-」
講師:宮川禎一 氏(元京都国立博物館特任研究員)
日時:1月11日(日)13時30分~15時00分
会場:高知県立坂本龍馬記念館 新館1階ホール
定員:70名(先着順)
参加費:無料(要申込)
※展示の観覧には別途入館券が必要となります。受付にてお買い求めください。
※当日の受付は13時より開始いたします。
学芸員による講演会「幕末土佐の教育」
講師:上村香乃(当館学芸員)
日時:1月31日(土)13時30分~15時
会場:高知県立坂本龍馬記念館 新館1Fホール
申込:電話・FAX・メール・HPお問い合わせフォームよりお申込みください。
定員:70名(先着順)
参加費:無料(要申込)
※展示の観覧には別途入館券が必要となります。受付にてお買い求めください。
学芸員による展示解説
日時:①12月13日(土)14時~
②1月3日(土)14時~
③1月11日(日)11時~ ※各回30分程度
会場:高知県立坂本龍馬記念館 新館2F 企画展示室
参加費:無料(要観覧料)
※申込不要、直接企画展示室へお越しください。
