記念館雑記帳
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「龍馬像建立96周年」記念式典
「龍馬像建立96周年」記念式典
2024.06.02
龍馬像建立から96周年の記念式典が、5月25日(土)に桂浜の龍馬像前で開催されました。坂本家にゆかりのある方々や、桂浜公園内のテナントや桂浜水族館、近隣の幼稚園・保育園の園児の皆様など、たくさんの方が出席され、当館も祝辞をのべさせていただきました。
龍馬像は96年前に、今ほど知られる存在ではなかった坂本龍馬をなんとか世にだしたいと思った4人の大学生が「坂本龍馬の銅像を建てよう」と寄付を集める行動を起こしたことが始まりです。アメリカの自由の女神のように、海に向かって建てようと、建立地を桂浜に決めました。
龍馬像を制作したのは、宿毛市出身の彫刻家・本山白雲氏です。室戸岬の中岡慎太郎像、高知城下の山内一豊像、初代・板垣退助像なども手がけています。維新元勲を中心に多くの銅像を制作しましたが、その多くが戦争中の金属供出のために撤去され、現在は別の作家による2代目の像も少なくありません。
昭和3年5月27日の除幕式以来、龍馬像は戦争に供出されることなく、同じ場所に1世紀近く立ち、太平洋の彼方を見つめ続けています。当館の本館2階、海の見える・ぎゃらりいでは、これらのエピソードを紹介するパネル展を開催しております。ご来館の際は是非お立ち寄りください。