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令和5年度連続講演会「さまざまな立場からみる幕末の京都」 第1回「幕末京都と土佐藩 ―政治情報と政治空間への視角―」

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令和5年度連続講演会「さまざまな立場からみる幕末の京都」 第1回「幕末京都と土佐藩 ―政治情報と政治空間への視角―」

令和5年度の連続講演会は「幕末の京都」をテーマに、5人の研究者の講演を通じて、県民をはじめ、多くの方に、龍馬の活躍の主舞台のひとつ、幕末の京都についての理解を深めていただきたいと思います。
土佐を脱藩した坂本龍馬が活躍した地、京都。幕末の京都は、龍馬に限らず、混迷を極めた政情のなか、開国、攘夷、佐幕、倒幕といった様々な勢力が集まり、日本再建をめざして活動していました。
今回は、そうした千年の都・京都の幕末について、5人の研究者の視点から迫ります。

令和5年度連続講演会「さまざまな立場からみる幕末の京都」 第1回「幕末京都と土佐藩 ―政治情報と政治空間への視角―」(講師:笹部 昌利氏)を下記のとおり、開催いたします。

*6月1日(木)午前9時から申込を受け付けます。

日時:7月8日(土)13:30~15:30

講師:笹部 昌利氏(京都産業大学文化学部准教授)

対象:一般(概ね高校生以上)

定員:先着70名(要事前申込) 参加費無料(入館料不要)

申込方法:

※6月1日(木)午前9時から申込を受け付けます。午前9時以前のお申し込みは無効とさせていただきます。

※各回ごとにお申し込みください(複数回まとめてのお申し込みはできません)。

※高知県立坂本龍馬記念館までお電話・メール・FAX・ホームページ申込フォームでお申し込みください。FAX・メールの場合は「申込希望の回、お名前、住所、電話番号」をお書きください。メールの場合は件名に「連続講演会聴講希望」とお書きください。

【講師メッセージ】
将軍上洛や大名家の政治運動の受け皿となった幕末の京都は、政争渦巻く空間へと変質したといわれます。これまで、私は薩摩藩島津家や鳥取藩池田家などを対象として、大名家の政治行動と京都との関係性について考察してきましたが、「土佐藩京都藩邸史料」の活用によって、土佐藩においても他藩と同様の分析が漸く可能になったと考えます。史料からうかがえる土佐藩の国事行動とともに、幕末京都において土佐藩が利用した場について考えたいと思います。

【プロフィール】
昭和46(1971)年、京都市生まれ。
佛教大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。京都産業大学文化学部京都文化学科助教を経て、現在、同准教授。明治維新史学会理事。
著書に『幕末維新人物新論』(昭和堂)、『幕末動乱の京都と相国寺』(相国寺)、論文に「攘夷と自己正当化」(『歴史評論』589号)、「薩摩藩島津家と近衛家の相互的「私」の関わり」(『日本歴史』657号)、「人斬り」と幕末政治―土佐藩山内家の政治運動と個性―」(『鷹陵史学』31号、「近世の政治秩序と幕末政治」(『ヒストリア』208号)、「幕末期土佐藩の国事運動と「政治犯」化―「御用状」にみえる土佐勤王党への対応を素材に―」(『京都産業大学日本文化研究所紀要』26号、他多数。